アーユルヴェーダ大百科

アーユルヴェーダの基礎知識から、生活での実践方法まで幅広くご紹介!

*

人と比べる女の子、格好つける男の子

   

人と比べる女の子、格好つける男の子

9936eb8020d4f5fe138a0ebca5b50ccf_s

国内でアーユルヴェーダ医療を行っているマハリシ南青山プライムクリニックの院長 博士蓮村誠先生の書籍をよく読むのですが、ある雑誌に蓮村先生が「男女の違い」について記載した面白いエッセイがあったのでご紹介いたします。

唐突ですが、蓮村先生曰くアーユルヴェーダでは人は「幸せになりたい」という欲求をもっているもの、としています。

そしてその欲求を満たすために4つの基本的願望が備わっている、と考えられているのです。

その基本的願望とは以下の通り。

①知りたい
②避けたい
③得たい
④実行したい

これだけ聞くとあまりピンと来ないかもしれませんね。

そこで実際の人の行動に照らし合わせて考えてみます。

例えば料理をする時を例にすると

●「今日の夕食は何を作ろうか」とインターネットでレシピを検索
→①知りたい

●「和食以外がいいな」「辛いのは×」と条件をつける
→②避けたい

●「このパスタ美味しそう!これにしよう!」と決める
→③得たい

●実際に料理を作る!
→④実行したい

といった具合です。

「知りたい」「避けたい」「得たい」「実行したい」という日本語があまりしっくりこないのですが、何となく納得できるような気がします。

そしてこれらの基本欲求は幼少期の子供にももちろんあるもの。

しかしその欲求から派生する行動には男女差があると蓮村先生は仰っています。

人と比べる女の子

幼少期、多くの場面で子供に喜びを与えてくれるのは親の役目です。

抱っこをしてもらう、あやしてもらう、話しかけてくれる、寝かしつけてもらう、といった一つ一つの出来事から子供は愛情を感じ、心が満たされて幸せを感じます。

しかし、物事を客観的に認識し分析できるようになる4,5歳頃からは、親から与えられる愛情の捉え方に男女差が表れてくるといいます。

女の子は「自分を中心とした一つの世界」を創り上げようとする傾向が強い存在です。

おままごと遊びが好きなのも、そのような特徴の表れかもしれません。

そして女の子は成長と共に「自分は本当に母親に愛されているのか」と母親と自分の関係を客観的に分析するようになってくるのです。

母親の愛が確認できないとき、女の子は疑いを持ち「人と比べる」ことで愛情を失っていないか知ろうとします。

「自分は他の兄弟(姉妹)よりも愛されているのか」という疑いを持ち、兄弟(姉妹)に対する母親の言動や行動と比較するのです。

このような行動の背景にあるのは前述した基本欲求①である「知りたい」という思い。

「自分が母親から愛されているのか知りたい」という願望が根底にあります。

これは幼少期の女の子だけでなく大人の女性にも当てはまりますよね。

「女性のランク付け」といったテーマがドラマやバラエティ番組でもよく話題になりますが、そのような「人と比較する」という行動の背景には「自分は愛されているのだろうか」という疑いがあるのです。

格好つける男の子

一方男の子の場合は女の子と異なり、母親の愛を疑うことはなく、「母親の愛はあって当たり前」と考えます。

女の子のように「自分を中心とした世界を作り上げたい」という思いがあるのではなく「ただやりたいことをやる」という傾向があるため、人と比べることもありません。

しかし「本当に愛されているか確認したい(知りたい)」と内心に自身の無さを持ち合わせているのが男の子。

そのため、「かけっこで1位だったよ」「テストで100点を取ったよ」と自慢をします。

そしてお母さんに「すごいじゃない」と褒めてもらうことで愛情を確認し、心が満たされるのです。

 

「人と比べる女の子」も「格好つける男の子」もどちらにも「①知りたい」という願望が根底にあります。

ただこのような願望は度を越すと、「いつも人と比べてしまう」「どうしても見栄を張ってしまう」と人を悩まし苦しめることにもつながりますよね。

蓮村先生曰く、物事の本質を直観的に把握できる「知能」を身につけていくことで、「知りたい」という願望に苛むこともなくなる、とおっしゃっています。

少し難しいですが、経験を積み、物事を冷静に判断することができれば、何かを疑ったり自信を無くすこともなく穏やかでいられる、ということでしょうか。

そして「①知りたい」という願望を解放することができれば、①に起因する「②避けたい」「③得たい」「④実行したい」という欲求からも解放される、ということ。

年齢を重ねた人が穏やかなのは、基本欲求を上手くコントロールできているからなのかもしれませんね。

参考文献:
蓮村誠(2011)「アーユルヴェーダ的男女の法則」,『春秋』2011年6月25日発行No,530,P17~P19,春秋社

著者のサロン紹介
アーユルヴェーダ 東京サロン「カルム」

東京No.1の安さで、高品質なアーユルヴェーダをご提供します。全身オイルマッサージは5,900円、シロダーラは8,900円という格安価格。サロンは駅徒歩2分の好立地です。

 - 哲学