アーユルヴェーダ大百科

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食べなければ風邪は引かない!

      2015/01/30

食べなければ風邪は引かない!

皆さんは断食を経験したことはあるでしょうか?

アーユルヴェーダでは断食は最良の治療方法といわれています。

断食というとダイエット法の一つというイメージがありますが、実は断食は免疫力を向上させる優れた健康法なのです。

「食べなければ風邪は引かない」といえる程に効果のある断食ですが、具体的には私たちの体にどのような変化をもたらしているのでしょうか。

栄養の摂り過ぎは免疫力を下げる

私たちの体の免疫力には血液中の白血球が深く関係しています。

というのも、体にとって異物であるウィルスや細菌が体内に入った時にそれら異物を食べてしまうのが白血球です。

つまりは白血球の力が強ければ、例え風邪ウィルスが体内に入ったとしても風邪を引かないということ。

そして断食には白血球の力を強くする効果があるのです。

「いやいやちゃんと食べて栄養を摂った方が免疫力はあがるでしょ!」と思われる方もいらっしゃると思います。

しかし医学博士であり東洋医学と食事療法に精通されている石原結實氏によると「白血球は飢餓状態でこそ能力を発揮する」と説いています。

石原先生の研究で食事前と食事後のウィルスや細菌に対する白血球の活動量を計測したところ、食事後の白血球の活動量は食事前の活動量の約半分にまで減ってしまうことがわかりました。

食事を過剰に摂ると血液中が糖や脂肪、タンパク質やビタミン、ミネラル等の栄養で満たされ、白血球がそれら栄養分まで異物とみなし食べてしまう。結果としていざウィルスや細菌が体内に入ったとしても既にお腹いっぱいのため機能が下がってしまうのではないか、と考えられています。

つまりは白血球に無駄な栄養分は与えずに、ウィルスやばい菌のみ集中して食べさせることが重要であり、断食により白血球が飢餓状態であれば、ウィルスや細菌が入ってきた時にここぞとばかりに威力を発揮してくれるのです。

重要なのは白血球の「量」ではなく「強さ」

肥満体質の人や喫煙する人は血液中の白血球数が痩せ型の人や非喫煙者の人より多いというデータがあります。

肥満や喫煙が原因である体内の炎症を抑えるため、という理由や、食事過多による余分な栄養や煙草の有害物質など血液中の異物が多いため、といった理由があると考えられます。

「じゃあ血液検査の結果は白血球数は少ない方がいいのかな?あれ、でも白血球が多い方が免疫力は高そうじゃない?」

そんな風に思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、血液検査で分かる白血球の数値は「血液中に出てきている白血球の数」であり、白血球の大半は骨髄の中にあるため体全体にある白血球の母数はわかりません。

そのため、例え白血球の数値が高いとしても「そもそも体全体にある白血球の数が多いのか」もしくは「血液中の異物を倒すために白血球が多く出てきているのか」正確にはわからないのです。

ですから血液検査の数値が基準値以内ならば、白血球の「量」を気にするよりも「強さ」を意識する方が健康への近道であり、免疫力を高めたい方には白血球の強さを増すことができる断食が非常におすすめです。

3食たべてOKなプチ断食ならできそう

とはいっても「断食する暇ない!」「お腹すくと仕事に支障が出るし。。」など、いざ実践となると難しいですよね。

そこで上記の石原先生は「1食を野菜ジュースにするプチ断食」を推奨されています。

プチ断食の具体的なメニューは「朝は野菜ジュース、昼は軽めにお蕎麦など、夜は好きなだけ食べてOK」というもの。

これは必ずしも1食抜くのが朝でなければいけないわけではなく、昼ご飯や夜ご飯を抜いても大丈夫です。

ただし一食抜いた後に初めて食べる食事(朝食をジュースにするのであれば昼食)は軽めであること。

断食をされたことがある方はご存知かもしれませんが、断食後には必ず「補食期間」という食事量を軽めにする期間を設け、すぐには通常食には戻りません。

断食後すぐに通常食を食べると、胃腸への刺激が強く、腹痛や下痢になるなど体調を崩してしまうからです。

プチ断食にしても、断食と同様に1食抜いた後の初めての食事は軽目に取った方が良いのです。

また、筆者が考えるプチ断食の特に優れている点は以下の3つです。

・結局は3食食べている
断食というと何も食わず飲まず、という考えがちですが、実際には朝昼晩の3回、栄養を摂取しています。

また「しっかり食べないと頭が働かない」と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、頭をしっかり働かせたい時こそ、食事量を減らすことがおすすめです。

しっかり食事を摂った後は眠くなりますよね。これは血液が胃腸に集中し、脳に巡る血液量が減少するため、頭の働きが悪くなり眠くなります。

手や指先に血が巡っていないと、かじかんできちんと手先を動かすことができませんよね。それと同様のことが脳でも起こっているのです。

頭をしっかり働かせたい、という時こそ血液が胃に集中しないよう食事量を抑えて胃腸を休めることがおすすめです。

・自分の生活スタイルに合わせやすい

人によっては「朝はどうしても食べないと元気がでない」など朝ご飯抜きは難しい、という方もいらっしゃるかもしれません。

そのような方は「朝は食べて、昼は抜いて、夜は軽めに」という風にアレンジして問題ありません。

・風邪予防に便乗してダイエットもできる
これはおまけですが、食事量が3食しっかり食べている状態よりも減るので、プチ断食を実践されている殆どの方が体重の減量を経験されたようです。

風邪を引くと食欲が減る=食べなければ風邪は治る

体調が悪くなると自然と食欲が減りますよね。

「早く元気になるためにも少しでも何か食べなきゃ」と無理にでも食事をとろうとしがちですが、実は白血球の働きを最大限引き出すために身体が食欲をセーブさせているのです。

私たちの身体は、私たち以上に身体のことをわかっているようです。

風邪が周囲で流行っている時や絶対に体調を崩したくないイベントがある時など、ぜひ3食食べてOKなプチ断食をお試しくださいね。

 

参考文献:

石原 結實(2006)『「一食抜き」健康法』朝日新聞社

石原 結實(2008)『空腹力-やせる、若返る、健康になる!』PHP研究所

文藝春秋編(2013)『老後の健康-医者だけが知っている新しい常識』文春文庫

著者のサロン紹介
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