アーユルヴェーダ大百科

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献血は寿命を延ばす!

   

献血は寿命を延ばす!

アーユルヴェーダの医療には、皮膚疾患などの治療の一つとしてヒルに血を吸わせる瀉血(しゃけつ)があります。

瀉血という治療法自体はローマ帝国時代のギリシアで確立されたものであり、その後便利な万能療法として世界の各地で処方されていたようですが、「瀉血による病気の症状が改善する明確な根拠がない」ということから、19世紀以降は西洋医学の現場では衰退していきます。

日本でも今でこそ馴染みのない瀉血ですが、江戸時代末期までは主要な治療法として多く行われていたようです。

そのような歴史をもつ瀉血療法ですが、「体から血を出す」現代の瀉血ともいえる「献血」が「長生きにつながる」と、医学博士であり東洋医学と自然療法に詳しい石原結實先生がおっしゃっています。

女性の方が寿命が長いのは「生理」があるから

東洋医学では「万病一元、血の汚れから生ずる」という思想があり、病を治し、そして病を防ぐには「汚れた血を排泄することが重要」と説いており、瀉血を行い全身の血液循環を良好にすることで、病気の治療性を高めると考えられています。

そして、石原先生は以下のように言っています。

悪い血を出すことが体にいいことは、女性が長生きであることからもわかります。日本人の平均寿命は男が約79歳、女は86歳です。この7歳の差はどこからくるのかといえば、その秘密は女性の「生理」にあるのです。

引用元:石原 結實(2007)『空腹力』PHP研究所

女性は平均35年~40年間、生理があるので、年に約13回、1回の生理日数は約6日とすると、一生涯における生理日数は6日×13回×35年=2730日=7.48年であり、ちょうど平均寿命の差です。

生理の日数分だけ女性は男性より長生きをしている、といいます。

このことから、石原先生は生理は自然の瀉血であり、生理がない男性は年に2,3回は献血することをおすすめしています。

現在の医療現場でも行われている瀉血

現代では衰退したといわれる瀉血治療ですが、実はその効果が認められ、医療現場でも保険適用内で実施されることがあります。

有名なものだとC型肝炎の治療です。

C型肝炎ウィルスに感染している人は肝臓に鉄が過剰に貯蓄されてしまい、この鉄が活性酸素を発生させることで肝炎の進展と肝がんの発生へとつながります。

そのため鉄を貯めないことが必要であり、瀉血によって血液を排出すると、造血するために肝臓にたまった鉄が骨髄へと移動するため、肝臓における鉄の増加を防ぐのです。

また東都文京病院が発表したコラムでは、以下のように瀉血の効果を発表しています。

鉄分は我々にとってきわめて重要な成分でありますが、これはまた細菌にとってもきわめて貴重な資源でもあります。従って瀉血療法によって体内の鉄分を減らすことは、抗生物質のない時代においては細菌を兵糧攻めにする有効な感染対策だったかもしれないというのです。

事実、我々の体では感染がおきると血液中の鉄分を減らすような調整が起きているようです。結核などの慢性感染症ではしばしば鉄分の不足がみられます。そういう患者さんに善意で鉄分の投与をおこなうとかえって病気が悪化することがあります。

引用元:東都文京病院「健康コラム:No6:(瀉血療法)」

上記のコラムにせよ、C型肝炎の治療にせよ、あくまで瀉血は「対症療法」であり、病気になった際には効くものの、病気になってない人が行うことのメリットはないようにも思います。

ただし、女性特有の生理や出産後に経験する母乳など「体の中の物質を定期的に排出する」行為が体の有害物質を出すデトックスの一つ、と唱える医療関係者の方々も多くいらっしゃいます。

健康法と社会貢献を兼ねて、半年に1回ほど献血に行くのもいいかもしれません。

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